2024年のダブルイレブンですが、数々の記録を樹立し近年最高のパフォーマンスとなりました。
全体の売上高は1兆4400億元(約30兆円)で、前年比26.6%増
星图数据の調査によると、2024年の「ダブルイレブン」期間(2024年10月14日~11月11日)、全体の売上高は1兆4400億元(約30兆円)で、前年比26.6%増となりました。
注目のライブコマースの販売額は0.33億元で、前年同期比54.6%の大幅な増加となりました。抖音直播(ドウインライブ)、快手直播(クワィショウライブ)、淘宝直播(タオバオライブ)の順で売り上げています。
また、各大手ECプラットフォームの取引額の前年同期比増加率は、以下の通りと予測されています。
- アリババ:10%増
- 京東(JD.com):15%増
- 拼多多(Pinduoduo):20%増
- 抖音(Douyin/TikTok中国版):30%増
また、宅配便取扱量も前年比20%以上増加しています。国家郵政局のデータによると、2024年10月21日から11月10日までの全国の宅配便集荷量は約120.82億件で、前年同期比21.4%増加しています。
昨年は低いパフォーマンスだったダブルイレブンですが、2024年の結果を見る限り中国国内の消費が安定し回復の兆しがあることを示しています。例えば、天猫の88VIP会員(年間88元支払うと世界88ブランドの商品を割引価格で買えアフターサービスも充実している天猫のサービス)の注文数は前年同期比で50%以上増加し、88VIP会員数も二桁成長を維持しています。
ライブコマースでの消費行動が活発化。275ブランドが売上1億元
中国版TikTokの抖音直播(ドウインライブ)は、ダブルイレブン期間中のレポートを発表。3万3000以上のブランドの取引高が前年同期比で倍増、1万7000近くのブランドの取引高が500%以上増加、275のブランドがライブ放送を通じて1億元以上の売上を達成しています。ダブルイレブンプロモーションに初めて参加した新規ショップは前年比33%増加し、日別平均売上も前月比45%増加しました。売上高が1000万元を超える新規ショップは前年比32%増加しています。
まとめ
中国経済の不透明ですが、徐々に回復していることが今回のダブルイレブンの結果から伺えます。ダブルイレブンにセールが集中していた時代から、毎月何かしらのセールを行うようになったこともあり、偏りは均等化してきています。