日本政府観光局(JNTO)が2024年11月20日に発表した「2024年10月訪日外国人数*（推計値）」は331万2,000人となり、前年同月比31.6%増、2019年同月比32.7%増と、過去最高だった2024年7月の3,292,602人を上回り単月過去最高を記録しました。また1964年の統計開始以来、過去最速で累計3,000万人を突破しました。
紅葉シーズンを迎え、多くの市場で訪日需要の高まりが見られ、東アジアでは中国、東南アジアではシンガポール、欧米豪・中東地域では米国などで前年同月に比べ訪日外客数が増加しています。1月からの累計で、11市場で過去最高を記録しました。
また、2023年10月3日にはアメリカの大手旅行雑誌『コンデナスト・トラベラー』が読者投票ランキング「リーダーズ・チョイス・アワード」で「世界で最も魅力的な国」において、日本が第1位（昨年第2位）に選出されるなど、日本人気がコロナ後も継続してます。
他にも、イギリス郵便局による調査「最も安い旅行先 2024」で日本は4位にランクインするなど、長引く円安・デフレによる影響で安く魅力的な日本に旅行できるタイミングとして人気が集まっていそうです。
※本グラフは転載可能です
計測23市場のうち11市場で1月からの累計で過去最高を記録
訪日外国人数を地域別で見てみると、多い順に韓国が73万2,100人（昨年同月比16.0%増）、中国が58万2,800人（同127.3%減）、台湾が47万8,900人（同12.7%増）、アメリカが27万8,500人（同31.5%増）、香港が19万8,800人（同10.9%増）となりました。
※本グラフは転載可能です
東アジア
韓国
2024年10月の韓国からの訪日外客数は732,100人で前年同月比16.0%増、2024年1月から10月までの累計は7,200,800人で、前年同期比30.3%増となりました。増加の要因には、地方路線の増便や祝日などの影響が含まれ、訪日外客数は10月として過去最高を記録しました。
台湾
2024年10月の台湾からの訪日外客数は478,900人で前年同月比12.7%増、2024年1月から10月までの累計は5,064,800人で前年同期比49.0%増となりました。増加の要因には、航空便の増便や国慶節の影響があり、訪日外客数は前年同月を上回っています。
中国
2024年10月の中国からの訪日外客数は582,800人で前年同月比127.3%増、2024年1月から10月までの累計は5,830,500人で、前年同期比214.4%増となりました。増加の要因には、地方路線の増便や国慶節の影響があり、訪日外客数は前年同月を大きく上回っています。
香港
2024年10月の香港からの訪日外客数は198,800人で前年同月比10.9%増、2024年1月から10月までの累計は2,170,700人で、前年同期比30.5%増となりました。増加の要因には、地方路線の増便や国慶節の影響があり、訪日外客数は前年同月を上回っています。
豪州・北米
米国
2024年10月の米国からの訪日外客数は278,500人で前年同月比31.5%増、2024年1月から10月までの累計は2,238,600人で、前年同期比33.4%増。増加の要因には、直行便数の増加や祝日などの影響があり、訪日外客数は10月として過去最高を記録しています。
※本グラフは転載可能です
※本グラフは転載可能です
※本グラフは転載可能です
- 執筆者
- Law（青木 哲郎） 株式会社ジグザグのBtoBマーケティングマネージャー。セミナー企画から記事執筆までBtoBマーケティング全体を企画、実行しています。