日本政府観光局(JNTO)が2024年10月16日に発表した「2024年9月訪日外国人数*(推計値)」は287万2,200人となり、8ヶ月連続で同月過去最高を記録しました。9月までの累計が26,880,220人となり、2023年累計である25,066,350人と上回る結果となりました。
東アジアでは中国、東南アジアではマレーシア、欧米豪・中東地域では米国などで前年同月に比べ訪日外客数が増加しています。18市場で9月として過去最高を記録しました。
また、2023年10月3日にはアメリカの大手旅行雑誌『コンデナスト・トラベラー』が読者投票ランキング「リーダーズ・チョイス・アワード」で「世界で最も魅力的な国」において、日本が第1位(昨年第2位)に選出されるなど、日本人気がコロナ後も継続してます。
他にも、イギリス郵便局による調査「最も安い旅行先 2024」で日本は4位にランクインするなど、長引く円安・デフレによる影響で安く魅力的な日本に旅行できるタイミングとして人気が集まっていそうです。
訪日外国人数を地域別で見てみると、多い順に韓国が65万6,700人(2019年同月比226.3%増)、中国が65万2,300人(同20.4%減)、台湾が47万600人(同25.1%増)、アメリカが19万1,900人(同138.8%増)、香港が17万200人(同9.2%増)となりました。韓国・中国・台湾・香港・マレーシア・インド・豪州・米国・カナダ・メキシコ・英国・フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・ロシア・北欧地域からの訪日外国人数が昨年同月に比べて10%以上増加しています。
韓国からの訪日外客数は2024年9月に656,700人で、前年同月比15.1%増加しました。1月から9月までの累計は6,468,600人で、前年の4,894,767人から32.2%の増加です。増便や秋夕(チュソク)連休の影響により、訪日外客数は過去最高を記録しました。
台湾からの訪日外客数は2024年9月に470,600人で、前年同月比22.2%増加しました。1月から9月までの累計は4,585,800人で、前年の2,974,579人から54.2%の増加です。増便やチャーター便の運航が影響し、日本への直行便数も前年同月を上回っています。
中国からの訪日外客数は2024年9月に652,300人で、前年同月比100.3%増加しました。1月から9月までの累計は5,247,500人で、前年の1,597,969人から228.4%の増加です。中秋節や国慶節等の影響もあり、前年同月比を上回りました。
香港からの訪日外客数は2024年9月に170,200人で、前年同月比12.6%増加しました。台風11合の影響による航空便の欠航の影響はありましたが、地方路線の増便もあり9月として過去最高を記録しています。
米国からの訪日外客数は2024年9月に191,900人で、前年同月比22.5%増加しました。直行便数の増加が影響で9月として過去最高を記録しました。