日本政府観光局(JNTO)が2024年4月17日に発表した「2024年3月訪日外国人数*(推計値)」は308万1,600人となり、単月として初めて300万人を突破しました。前年同月比で69.5%増、2019年同月比でも11.6%増となりました。春の桜シーズン、記録的な円安、イースター休暇が3月下旬から始まったことが要因として考えられます。
また、2023年10月3日にはアメリカの大手旅行雑誌『コンデナスト・トラベラー』が読者投票ランキング「リーダーズ・チョイス・アワード」で「世界で最も魅力的な国」において、日本が第1位(昨年第2位)に選出されるなど、日本人気がコロナ後も継続してます。
他にも、イギリス郵便局による調査「最も安い旅行先 2024」で日本は4位にランクインするなど、長引く円安・デフレによる影響で安く魅力的な日本に旅行できるタイミングとして人気が集まっていそうです。
訪日外国人数を地域別で見てみると、多い順に韓国が66万3,100人(2019年同月比13.2%増)、台湾が48万4,400人(同20.4%増)、中国が45万2,400人(同34.6%減)、アメリカが29万100人(同64.3%増)、香港が23万1,400人(同35.0%増)、タイが13万1,700人(同10.7%減)となりました。他には、シンガポール・フィリピン・ベトナム・インド・オーストラリア・カナダ・メキシコ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・スペインからの訪日外国人数が2019年同月に比べて10%以上増加しています。ベトナム、インド、米国、カナダ、メキシコ、ドイツ、イタリアに関しては単月でも過去最高を更新しています。
韓国は、訪日外客数663,100人(2019年同月比113.2%)となっています。旧正月の影響はなくなりましたが、地方路線の増備・復便などの影響、円安の影響があると考えられます。
台湾は、旅行代金の高騰の影響がありながら、地方路線の増備・復便の影響もあり、訪日外客数は48万4,400人(2019年同月比120.4%)となっています。
中国は、団体客の解禁はすでに行われていますが、処理水などの騒動や中国経済の低迷もあり、期待されたほど伸びていない状態は変わっていません。ただし、地方路線の復便、旧正月の影響もあり、訪日外客数は45万2,400人(2019年同月比65.4%)となりました。
香港は、旅行代金の高騰がありましたが、イースター休暇・地方路線の回復もあり、訪日外客数は23万1,400人(2019年同月比135.0%)となりました。
訪日外国人数の数値と中国の数値は以下のとおり。