日本政府観光局(JNTO)が2024年2月21日に発表した「2024年1月訪日外国人数*(推計値)」は268万8,100人となり、令和6年能登半島地震による東アジアを中心とした訪日旅行への影響もありながら、前年同月比で79.5%増を記録。2019年同月比もほぼ同数を記録しました。2019年1月には75万人を越えていた訪日中国人数は、41万人と55%程度の回復と着実に回復の傾向が見える結果となりました。
また、2023年10月3日にはアメリカの大手旅行雑誌『コンデナスト・トラベラー』が読者投票ランキング「リーダーズ・チョイス・アワード」で「世界で最も魅力的な国」において、日本が第1位(昨年第2位)に選出されるなど、日本人気がコロナ後も継続してます。
訪日外国人数を地域別で見てみると、多い順に韓国が85万7,000人(2019年同月対比10.0%増)、台湾が49万2,300人(同27.0%増)、中国が41万5,900人(同44.9%減)、香港が18万6,300人(同20.7%増)、アメリカが13万1,800人(同27.7%増)、オーストラリアが10万3,600人(同27.8%増)となりました。他には、シンガポール・インドネシア・フィリピン・ベトナム・カナダ・メキシコ・イタリアからの訪日外国人数が2019年同月に比べて10%以上増加していることも大きな要因です。
韓国は、訪日外客数857,000人(2019年同月比110.0%)となっています。燃油サーチャージの下落、円安の継続、地方路線の増備・復便などの影響があると考えられます。
台湾は、旅行代金の高騰、1月前半の相当選挙に向けた旅行控えの影響がありながら、スクールホリデー、地方路線の増備・復便などの影響もあり、訪日外客数は49万2,300人とコロナ前同月比27.0%増となりました。
中国は、団体客の解禁はすでに行われていますが、処理水などの騒動や中国経済の低迷もあり、期待されたほど伸びていない状態は変わっていません。ただし、水際規制の緩和、地方路線の復便、航空運賃高騰の沈静化、スクールホリデーなどの影響もあり、訪日外客数は41万5,900人と2019年同月比55.1%となりました。
香港は、旅行代金の高騰がありましたが、地方路線の回復もあり、訪日外客数は18万6,300人と2019年同月比120.7%となりました。
訪日外国人数の数値と中国からの数値は以下のとおり。