日本政府観光局(JNTO)が11月15日に発表した「2023年10月訪日外国人数*(推計値)」は251万6,500人となり、コロナ前の2019年と比較すると100.8%(2019年/249万6,568人)と新型コロナウィルス拡大後、初めて同月比で100%を越えました。コロナウィルス感染拡大前に73万人を越えていた訪日中国人数は、まだ25万人と35%程度の回復ですが、その他の国でそれを上回る上昇を見せています。
また、10月3日にはアメリカの大手旅行雑誌『コンデナスト・トラベラー』が読者投票ランキング「リーダーズ・チョイス・アワード」で「世界で最も魅力的な国」において、日本が第1位(昨年第2位)に選出されるなど、日本人気がコロナ後も継続してます。
計測している23市場のうち、14市場において2019年同月の訪日外国人数を上回っています。
訪日外国人数を地域別で見てみると、多い順に韓国が63万1,100人(2019年同月対比219.9%増)、台湾が42万4,800人(同2.68%増)、中国が25万6,300人(同64.92%減)、アメリカが21万1,900人(同38.17%増)、香港が17万9,300人(同0.7%減)、タイが12万4,600人(同14.27%減)となりました。他にもシンガポール・インドネシア・インド・豪州・カナダ・メキシコ・ドイツ・イタリア・スペインからの訪日外国人数が2019年同月に比べて10%以上増加していることも大きな要因です。
韓国ですが、2019年同月比219.9%増加と大幅な増加していますが、2019年7月に日本政府が行った「半導体3品目の輸出管理の強化」による日韓情勢の悪化にともなう旅行控えが発生していたため、データ比較には注意が必要です。中国に関しては、団体客の解禁が行われましていますが処理水などの騒動や中国経済の低迷もあり、期待されたほど伸びていない状態は変わっていません。
訪日外国人数の数値と中国からの数値は以下のとおり。