日本政府観光局(JNTO)が9月20日に発表した「2023年8月訪日外国人数*(推計値)」は215万6,900人となり、コロナ前の2019年と比較すると85.6%(2019年/252万134人)、回復率で前月を上回りました。新型コロナウイルス拡大後初めて8割を超えています。計測している23市場のうち、13市場において2019年同月の訪日外国人数を上回っています。
訪日外国人数を地域別で見てみると、多い順に韓国が56万9,100人(2019年同月対比84.3%増)、台湾が39万6,300人(同5.7%減)、中国が36万4,100人(同63.6%減)、香港が20万6,300人(同8.4%増)、アメリカが13万8,400人(同17.5%増)となりました。香港・インドネシア・フィリピン・アメリカ・カナダなどで大幅に訪日外国人数が2019年同月に比べて増加していることが大きな要因と言えそうです。
訪日外国人数全体の26.39%を占める韓国ですが、2019年同月比84.2%増加と大幅な増加していますが、2019年7月に日本政府が行った「半導体3品目の輸出管理の強化」による日韓情勢の悪化にともなう旅行控えが発生していたため、データ比較には注意が必要です。中国に関しては、団体客の解禁が行われましたが、処理水などの騒動もあり期待されたほど伸びていない状態です。
訪日外国人数の数値と中国からの数値は以下のとおり。