観光庁が2024年10月16日に発表した「インバウンド消費動向調査(旧 訪日外国人消費動向調査)2024年7-9月期(1次速報)」で訪日外国人の旅行消費額は1兆9,480億円となり、23年同期比41.1%増加。コロナ前の19年同期比64.8%増となりました。
消費額の国籍・地域別では、中国が5,177億円(26.6%)と最も多く、次に台湾2,844億円(14.6%)、韓国2,285億円(11.7%)、米国1,860億円(9.5%)、香港1,677億円(8.6%)という順になっています。
訪日外国人の消費している金額を費目別に分類すると、宿泊費が33.7%で最も多く、次いで買物代で28.9%、飲食費21.9%の順となりました。2023年同期に比べ買物代の構成比が増加しています。日本国内で商品を購入して使ってみて、帰国後に越境ECで商品をリピート購入する人が増えていることを示す結果となりました。
また、訪日外国人の1人あたりの旅行で使う金額は、平均で22万3千円となっています。国籍・地域別ではイタリア(40万円)、スペイン(38万3千円)、ロシア(35万2千円)の順で高くなっていて、最も訪日数の多い韓国は11万2千円と調査対象国の中で最もお金を使っていません。費目別に見ると、宿泊費・飲食費・交通費はイタリア、娯楽等サービス費はロシア、買い物代は中国が最も高いという結果になりました。