観光庁が2024年7月19日に発表した「インバウンド消費動向調査(旧 訪日外国人消費動向調査)2024年4-6月期(1次速報)」で訪日外国人の旅行消費額は2兆1,370億円となり、23年同期比73.5%増加。コロナ前の19年同期比68.6%増となりました。各国における学校休暇、記録的な円安など、追い風になる要因が連続して続いたことが要因として考えられます。
消費額の国籍・地域別では、中国が4,420億円(20.7%)と最も多く、次に米国が2,781億円(13.0%)、台湾2,639億円(12.4%)、韓国2,232億円(10.4%)、香港1,743億円(8.2%)という順になっています。
訪日外国人の消費している金額を費目別に分類すると、宿泊費が33.0%で最も多く、次いで買物代で31.1%、飲食費21.8%の順となりました。「モノよりコト消費」へと変化していると言われていましたが、2023年同期に比べ買物代の構成比が増加しています。日本国内で商品を購入して帰国後に越境ECで商品を購入する人が増えていることを示す結果となりました。
また、訪日外国人の1人あたりの旅行で使う金額は、平均で23万9千円となっています。国籍・地域別ではフランス(41万8千円)、英国(41万7千円)、オーストラリア(40万円)の順で高くなっていて、最も訪日数の多い韓国は10万7千円と調査対象国の中で最もお金を使っていません。費目別に見ると、宿泊費は英国、飲食費はイタリア、交通費はスペイン、娯楽等サービスはオーストラリア、買物代は中国が最も高いという結果になりました。