観光庁が2024年4月17日に発表した「訪日外国人消費動向調査2024年1-3月期(1次速報)」で訪日外国人の旅行消費額は1兆7,505億円となり、23年同期比73.3%増加。コロナ前の19年同期比52.0%増となりました。春の桜シーズン、記録的な円安、イースター休暇など、追い風になる要因が連続して続いたことが要因として考えられます。
消費額の国籍・地域別では、中国が3,526億円(20.1%)と最も多く、次に台湾が2,512億円(14.4%)、韓国2,379億円(14.4%)、アメリカ1,716億円(9.8%)、香港1,543億円(8.8%)という順になっています。
訪日外国人の消費している金額を費目別に分類すると、宿泊費が32.1%で最も多く、次いで買物代で29.2%、飲食費21.7%の順となりました。「モノよりコト消費」へと変化していると言われていましたが、円安の影響もあり一気に買物への消費が増えた形となっています。
また、訪日外国人の1人あたりの旅行で使う金額は、平均で20万9千円となっています。国籍・地域別ではオーストラリア(37万3千円)、英国(36万7千円)、スペイン(35万2千円)の順で高くなっていて、最も訪日数の多い韓国は10万1千円と調査対象国の中で最もお金を使っていないという結果になりました。