韓国では9月中旬から10月中旬にかけて、2度の大型連休があります。9月中旬に韓国の祝日・秋夕(チュソク)を含めた5連休。そして、9月末から有給を使うことで最大12連休になる、2回の大型連休です。韓国国内では、この連休を利用した旅行人気が高まっています。
韓国人の人気海外旅行先は、日本が2位以下に大差をつけて1位となっていますが、これは国際情勢・旅行費用の高騰、円安の影響などから近距離旅行の人気が高まっていることが要因と考えられています。このことからも、9月から10月にかけてくる2回の大型連休はさらに日本にへの訪日インバウンドへ繋がると予想されています。
2024年9月14日~18日:5連休 チュソク(秋夕、추석)
チュソク(秋夕、추석)は、韓国で最も重要な伝統的な祝日の一つであり、日本で言うお盆のような位置づけです。
この日は旧暦の8月15日にあたり前後含めた3日間が祝日となります。2024年は土日と連続して5連休となるため、例年多くの韓国人がこの期間を利用して帰省や旅行を計画します。
チュソクには、家族が集まり、特製の食事や伝統的なゲームを楽しむ習慣があります。また、ソンピョンという特別な餅を作り、先祖の墓を訪れてお供え物をするのが一般的です。このような伝統行事が、現代の忙しい生活の中で家族の絆を深める貴重な時間となっています。
2024年9月28日~10月9日:12連休
2024年9月3日に閣議で10月1日の「国軍の日」が臨時休日とすることが決定されたため、10月3日の買天節や10月9日のハングルの日に有給休暇などを繋げることで大型連休になります。
買天節(開天節、개천절)は、韓国において非常に重要な国民の祝日です。この日は、韓国の建国神話に基づき、檀君(단군)が古朝鮮を建国したとされる日を記念していて、日本で言う建国記念日となります。
ハングルの日(한글날)は、韓国において非常に特別な祝日で、毎年10月9日に祝われます。この日は、1443年に世宗大王とその学者たちによって創られたハングル文字の制定を記念する日です。
9月中旬の秋夕からの5連休と、9月末からの最大12連休があることから、韓国から日本に向けて多くの旅行客が訪れることが予想されます。多くの訪日インバウンドビジネス、帰国後の越境EC利用にチャンスがあると思われます。ECビジネスをお持ちの皆様は、今から準備して当日を迎えましょう。