ここでは、世界中で毎月4億人の人々が利用する「Pinterest(ピンタレスト)」について、越境ECの海外向けマーケティングの観点から解説します。
(※1)statista「Worldwide digital population as of January 2022」
Pinterestとは、自分の興味のある画像や動画をコルクボードに保存(ピン)することで整理、共有できるサービスです。
画像や動画を集めることで発想のヒントを得たり、行動意欲を刺激するトリガーを見つけるためのコンテンツとして活用されています。現在や過去の出来事をアップするTwitterやInstagram、Facebookと違い、Pinterestは「未来の自分のために視野を広げるため使うツール」だといえるでしょう。
Pinterestは他のSNSなどと比べると、日本での認知度はやや低いです。しかし、世界の月間アクティブユーザー数(MAU)は、2022年第2四半期の時点で4億3,300人(※2)を超えています。TwitterのMAUを上回る勢いです。
Pinterest Japanのグロース・オペレーションズ日本代表の舩越貴之氏によると、日本におけるMAUは870万人を超えており、約6:4の割合で女性が多いという調査結果(※3)が出ています。利用年齢層は20〜40代でほぼ同率で、50~60代以上のユーザーが極端に少ないという訳でもありません。
テキスト要素が少なく、画像や動画による「言語の壁の消失」「イメージ共有の強さ」が、幅広い年齢のユーザーに支持されている要因だといえるでしょう。
(※2)Pinterest公式「2022年第2四半期結果報告書」
(※3)データマーケティングマガジンマナミナ「Pinterestのユーザー数」
Pinterestは公式サイトで自社のサービスを「ビジュアルディスカバリーエンジン」と公表しています。つまり、「視覚的な発見を促す」ことをサービスの軸としているのです。
ビジュアルに特化しているという点ではInstagramと似ていますが、Pinterestは未来の行動に繋がる情報を集める「検索」の役割も担っています。また、画像を拡大しただけで関連する画像を表示してくれる「ズームイン検索機能」や、常に「似ている画像表示」を示している点など、画像検索機能が優れている部分が大きな特徴です。
前述の通り、ビジュアルに特化することで言語の壁は消失し、世界中の人々に自社商品のコンセプトやイメージを簡潔に伝えられるメリットがあります。関連画像を表示する機能があることで、思わぬコアなファンの獲得に繋がる可能性もあるでしょう。さらに、視覚的にインパクトのあるものであれば、数年前の商品やサービスであっても再び注目を集めるケースも考えられます。
ユーザーの目に止まるようなアプローチがPinterest上でできれば、コンバージョンに繋がる成果も得られやすく、越境ECとしてPinterestを運用するのはメリットが大きいといえるでしょう。
Pinterestのアカウントを作成すれば、投稿した画像がどのくらいのユーザーにアプローチできているのか、またリンクを貼っている場合には、アクセス数もカウントされます。精密なデータ分析が可能になり、越境ECの運用に良い効果をもたらすでしょう。アカウントを作成し、ビジュアルに特化した画像や動画を投稿してコアなファン獲得を目指しましょう。
越境ECサイトの集客にPinterestを活用するメリットは以下の3つです。
まず、アカウントの「運用コストがかからない」こと。これはほかのSNSでもいえますが、無料で広報や集客用のアカウントを持つことで、コストをかけることなく商品についてPRできます。
次に、中小企業であっても「大企業と同じ分野で販売機会を得やすい」ことが挙げられます。Pinterestの画像検索では「ユーザーの興味があるもの」「検索内容に最も近い画像」を表示するため、アカウントのフォロワー数をそれほど気にする必要はないでしょう。また、参入している日本企業が少ないため、競合他社は少ないといえます。検索画像の上位に表示された際には、大きな販売チャンスに繋がるでしょう。
最後のメリットとして挙げられるのは、精密な「ターゲット分析が行える」ことです。Pinterestは興味のある画像をピンしてテーマごとにまとめられる「ボード」という機能があります。ボードの名前は自由自在です。例えばコーヒーフィルターの画像でも「coffee」のボードに入れる人もいれば「掃除」や「料理」といったボードに入れる人もいるでしょう。画像の発信者はユーザーが「どのボードに分類したのか」を知れるため、ターゲット分析を行うのに役立ちます。
国内市場が縮小している日本において、海外からの需要を見込める越境ECの運用は重要です。越境ECのPRの手段としてPinterestを活用すれば、会社の規模と関係なく「商品」で勝負できるでしょう。ビジュアルだけで簡潔にイメージを伝えられるため、世界中のインターネットユーザーにコストをかけずにアプローチできます。画像を準備したら、あとは自社の購入サイトのリンクを貼るだけ。魅力的な商品の見せ方を研究して、越境ECの集客導線として始めてみましょう。
自社のサイトへ集客したとしても、海外ユーザーが見やすいよう言語設定などの対応ができていなければ意味がありません。そこで、WorldShopping BIZのサービスの活用がおすすめです。サービス利用の際は、自社のECサイトにタグを一行埋め込むだけ。言語など、自社ECサイトを海外ユーザー対応にできます。
売上手数料や海外送料は一切かからず、月額費用をお支払いいただくだけでご利用可能です。越境EC参入をお考えの方は、ぜひご活用ください。
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