少子高齢化による人口減少が進む日本の現状を踏まえ、海外でのビジネスにチャンスを見出そうとする企業も少なくないのではないでしょうか。今後、国内での購買力が落ち込むことを考えると、海外進出は一つのチャンスといえるでしょう。ここでは、英語圏のSNSについての情報をお伝えします。英語圏への展開を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
2022のSNS利用者数、英語圏大枠
マーケティング支援サービスを提供しているWe are Socialによると、2022年現在、世界中には46億2,000万人以上のSNSユーザーがいます（※1）。各SNSの利用者数は以下の通りです。
1位 Facebook 29.1億人
2位 YouTube 25.6億人
3位 WhatApp 20億人
4位 Instagram 14.7億人
5位 WeChat 12.6億人
世界196カ国のうち、英語を第一言語としている国にはアメリカ、イギリス、オーストラリアなどがありますが、どの国でもSNSユーザーは多いようです。
※1 Hootsuite We are Social 2022
英語圏で注目されているSNSや掲示板コミュニティ
英語圏で注目されているSNSや掲示板コミュニティをご紹介します。
Pinterest（ピンタレスト）
Pinterest（ピンタレスト）とは、自分の興味のある画像や動画を共有できるサービスです。コルクボードに画像や動画を保存（ピン）をして集めていくことで視野を広げ、発想のヒントを得ることができます。
日本におけるPinterestのユーザー数は2021年6月時点で280万UU（※2）。日本国内での認知度は他のSNSと比較すると少ないものの、世界の月間アクティブユーザー数（MAU）は2022年第2四半期の時点で4億3,300人（※3）を超えています。ユーザー数を国別で見ると、アメリカが8,635万人（※4）で圧倒的なユーザー数を誇ります。他の英語圏の国ではカナダが927万人、イギリスが876万人となっています。
FacebookやTwitterと違ってテキスト要素が少ないため、言語の壁は低いといえるでしょう。画像や動画などのイメージ共有という視覚的なわかりやすさが、幅広い年齢のユーザーに支持されているようです。
※2 データマーケティングマガジンマナミナ「Pinterestのユーザー数」
※3 Pinterest公式「2022年第2四半期結果報告書」
※4 Leading countries based on Pinterest audience size as of January 2022
Reddit（レディット）
Reddit（レディット）は、おもに英語圏のユーザーを対象とするアメリカ発の掲示板型ソーシャルニュースサイト。ニュース記事やテキストなどのスレッドを投稿し、そこにコメントを書き込むことができるプラットフォームです。
スレッドは「Subreddit」と呼ばれ、ある一定の条件をクリアしているユーザーしかSubredditを立てることができません。明確な条件は公開されていませんが、ユーザーアカウント開設から最低でも30日以上経過していること、Positive Karma（ポジティブカルマ）と呼ばれるポイントを獲得していることが条件になっているようです。
Positive Karmaは、Reddit内の書き込みや投稿に対する、他ユーザのVote（投票）の数がポイントとなります。VoteにはUpvote（賛成票）とDownvote（反対票）があり、それを元にRedditの管理者がユーザーにSubredditの作成権限を付与する仕組みになっています。
2005年にサービスを開始したRedditは、2010年ごろからユーザーが増え始めました。2019年12月の時点で月間アクティブユーザーが4億3,000万人（※5）に達しています。ユーザーの年齢層は25～29歳の割合が23％、18～24歳が21％（※6）と若い世代が多いようです。
アクセスの半数はアメリカで、イギリス、カナダ、オーストラリアなどからも多くのユーザーがアクセスしており（※7）、英語圏ではメジャーな掲示板サイトといえるでしょう。
※5 techcrunch
※7 Regional distribution of desktop traffic to Reddit.com as of May 2022 by country
TELEGRAM（テレグラム）
TELEGRAM（テレグラム）はロシア発のチャットツールで、LINEのようにメッセージや音声のやりとりができます。ユーザー数は2022年1月時点で5億5000万人（※8）を突破しています。
特徴として、セキュリティーが高いとされていることが挙げられます。特に「シークレットモード」では、TELEGRAMのサーバを介さず相手に直接メッセージを送ることができます。そのため、接続を確立したユーザー同士のスマホ端末でしかメッセージのやりとりができません。「●分後にメッセージを削除する」という設定が可能なほか、スクリーンショットができない、デバイスによってはスクリーンショットができても相手に通知されるという仕様になっています。
（※8）Durov’s Channel
英語圏でのSNSや掲示板、広告での露出も効果的
ターゲット国が決まったら、さっそく英語圏でのマーケティングを始めてみましょう。Pinterest、Reddit、TELEGRAMなどにコンテンツを投稿して、英語圏のユーザーに商品やサービスの魅力を届けてください。英語圏SNSで自社アカウントを運用することで、ユーザーの特徴と嗜好を理解することに役立ちます。
一般投稿のほかにも、広告出稿も一つの手法として挙げられます。Pinterestは一般の投稿に馴染むような自然な形で広告が掲載されるため、効果的だといえます。Redditにも広告を出稿できますが、掲示板の雰囲気を把握しておくことが重要といえるでしょう。偏った意見も書き込まれる傾向にあるため、自社商品に馴染むか見定める必要があります。
英語圏のSNSマーケティングでチャンスを掴む
今後消費が縮小すると予想されている日本の企業にとって、英語圏での越境ECは大きなチャンスになり得るでしょう。商品のPRの手段としてSNSマーケティングを活用すると、英語圏のインターネットユーザーに向けて、比較的コストをかけずにアプローチをすることが可能です。
一方、SNSマーケティングによって自社サイトへ集客できたとしても、言語設定などの対応ができていなければ意味がありません。そこでおすすめなのがWorldShopping BIZのサービスです。
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- 執筆者
- 橿村 芽久未