国際電気通信連合(ITU)によると、国境を越えて移動するデータの量は2001年時点で毎秒1,608ギガビットでしたが、2016年には約165倍の26.5万ギガビットまで増加しています。それだけたくさんの人が海外のサイトを閲覧しているのです。
膨大なデータが飛び交うなか、どの国の、どんな人が自社のサイトを見ているのか正確に把握することで、売上拡大のための改善点を見つけることができるでしょう。この記事ではアクセス解析の方法とアクセス数を増やすための効果的なSNSの運用方法について解説します。
越境ECとは、国を超えてECサイト上で行われる電子商取引のこと。スマートフォンの普及やネットインフラの発達の影響を受けて、世界的に急成長を遂げています。経済産業省の調査(※)によると、2019年の世界の越境EC市場規模は7,800億米ドルと推計されており、2026年には4兆8,200億米ドルにまで拡大すると予想されています。市場が成長するにつれて、新規参入する国内事業者は増加傾向にあります。
※ 経済産業省「令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)報告書」
越境ECのアクセス解析をする際、まず確認しておきたいのが海外からのアクセス比率です。国内・海外も含め、それぞれの国からどれくらいのユーザーがサイトに訪れているのか、知る必要があります。メインターゲットにしている国のユーザーがどのくらい自社ECサイトに訪問しているか、正確に把握しましょう。
アクセス比率は「Google Analytics」もしくは「SimilarWeb」といった解析ツールで確認できます。
Google Analyticsでは、自社ECサイトに関してさまざまな分析ができます。例えば「月ごと、日ごと、週ごとに新規ユーザーがどれだけ訪問してくれたか」「商品購入に至ったユーザーがどれだけいたか」「トップページだけ見てすぐサイトを離れた人がどれだけいたか」などの情報を調べることができます。
サイト訪問者の主な年齢層や性別を知ることも可能です。年齢別にサイトに滞在している時間を知ることもできます。スマートフォンやタブレット、パソコンなど、どのデバイスから閲覧している人が多いかも確認できます。スマートフォンで閲覧されているユーザーが多いことがわかれば、スマートフォンで表示されることを意識したサイト設計にするなどの施策を展開できるでしょう。
さらに、Google Analyticsを通してユーザーが商品購入に至るまでの流れを注視していると、さまざまなことが見えてきます。例えば、商品購入に至るまでのユーザーの行動例として下記のような行動が挙げられます。
トップページ閲覧→商品カテゴリページ閲覧→
個別の商品ページ閲覧→「カートに商品を入れる」をクリック→購入
Googleアナリティクスでは、上記の過程の各段階の数値(閲覧数、クリック数)を確認できます。商品購入に至るまでのユーザーの動きを把握でき、ユーザーの商品購入数を増やすためには何を改善するべきか具体的に考えることができるのです。
例えば「商品カテゴリ閲覧」の段階まで進むユーザーは多い一方で、次の「個別の商品ページ閲覧」の段階に進んでいるユーザーが少ないことがわかったとします。「個別の商品ページ閲覧」のユーザーが少ないということは、商品カテゴリページになんらかの問題がある可能性が高いと考えられるでしょう。個別の商品ページを見たくなるようにデザインを変更したり、商品写真を撮り直したりするなど、売上拡大のための改善点が見つかるはずです。
解析の結果、ターゲットとして想定していた国のユーザーからのアクセス数が少なかった場合は、自社ECサイトへの訪問者数を増やす必要があります。
自社ECサイトの訪問者数を増やすための施策の一つとして、「SNS運用」があります。SNSにはさまざま種類がありますが、自社がターゲットとしている国の人がよく使っているSNSを用いるようにしましょう。
また、SNSでは特定のキーワードの前に「#(ハッシュマーク)」を挿入する「ハッシュタグ」と呼ばれる文化が定着しています。キーワードをタグ化し、同じキーワードを用いた投稿を簡単に検索したり、似た興味・関心を持ったユーザー同士が話題を共有しやすくなったりするためのものです。ターゲット国で話題となっているハッシュタグをつけて投稿すれば、その国のユーザーに認知してもらいやすくなるでしょう。ターゲット国で人気のハッシュタグを調べて、投稿につけるようにしましょう。
また、ターゲット国の母語を用いた投稿も現地の人に見てもらえる可能性が高くなるため、効果的です。
自社のECサイトを用いて越境ECを始める場合、アクセス解析は大いに役立ちます。どんな国のユーザーが自社ECサイトのどのページを、どの程度閲覧しているか調べることができ、売上拡大に向けた改善点が見つかるためです。しかし、さまざまな国のユーザーに対応するためには、多言語に対応している必要があります。そこで、WorldShopping BIZの導入がおすすめです。
WorldShopping BIZでは、本来購入代行サービスでは取得が不可能だったマーケティングに必要なデータを「ショップダッシュボード」にて確認することが可能となります。
ショップダッシュボードについて:https://www.worldshopping.biz/blog/dashboard/
WorldShopping BIZは専用タグを自社ECサイトに設置するだけで、自社ECサイトを越境EC対応のサイトに変えてくれます。また、他言語入力フォームや他言語カスタマーサポートを用意。海外の消費者が買い物しやすいECサイトにすることができます。海外への発送業務も代行しているため、越境ECを始めたい方は、ぜひWorldShopping BIZの導入をご検討ください。
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