世界規模で越境ECの市場規模は拡大傾向にあり、日本の食品が海外で注目されています。しかし、配送が困難な食品があるほか、国によっては規制があるために輸出できないこともあります。販路拡大のためにも、課題を解決していかなければなりません。
この記事では、越境ECで食品を販売する際のメリットや課題、対策に役立つツールについて紹介します。
経済産業省の調査(※1)によると、2020年の国内EC市場規模(BtoC)は19兆2,779億円でした。そのうち「食品、飲料、酒類」の市場規模は「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」「衣類・服装雑貨等」に次いで3番目に大きいことがわかっています。一方で、「食品、飲料、酒類」のEC化率は3.31%。「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」の37.45%、「衣類・服装雑貨等」の19.44%に比べると低い水準にとどまっています。
国内で食品系ECが十分に普及しない理由は、生活圏内に食品を取り扱う実店舗が充実していることが考えられるでしょう。実店舗であれば、「今日食べたい」というニーズにも応えられます。また、個体差の大きいお肉や魚、野菜を「手にとって選びたい」という顧客も一定数存在するでしょう。
国内でのEC化率が低い「食品、飲料、酒類」ですが、EC化に向いていないとはいえません。例えば、近くで手に入らない珍しい食材や、地域限定の商品、あるいは重たくて持ち帰りが難しいものなどは、ECでのニーズが高いといえるでしょう。加えて、海外では日本食に注目が集まっています。対象国の好みをリサーチした上で、日本ならではの食品を越境ECで販売することで、人気を集められる可能性が高まります。
農林水産省の調査(※2)によると、越境 EC を通じて輸出される国内食品の市場規模は2017年時点で 1,574 億円。人気なのは、健康食品(市場規模:613億円)や菓子(404億円)など、日持ちする食品でした。
国内ではまだまだEC化率が低い食品分野ですが、参入する価値は十二分にあります。越境ECで食品を販売すれば24時間365日販売が可能になり、商圏も世界規模に拡大するメリットがあるためです。日本ではあまり人気のない商品が、海外では人気を得るケースも考えられます。
(※1)経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」
(※2)農林水産省「平成29年度 日本からの電子商取引(EC)を用いた農林水産物・食品の輸出に関する調査」
越境ECで食品を取り扱う際に気をつけるべきポイントについて見ていきましょう。
1つ目は、各国の輸入食品に対する法律・制度の知識を身につけることです。食品による健康被害を防ぐため、海外では国ごとに食品の輸入に関する独自の法律や制度が設けられています。場合によっては、食品の輸入自体が禁止されているケースもあるため注意しましょう。例えば、米国にアルコール飲料や食肉、乳製品などを輸出する際には、米国食品医薬品局(FDA)の許可を得る必要があります。中国では米国産の牛肉(加工品含む)の輸入を禁止しています。
他にも、栄養成分や原材料表示、原産国表示などを記載した商品ラベルを商品に貼付しなければならない場合もあります。
2つ目は、丁寧に梱包し迅速に配送することです。越境ECで食品を販売する際は、配送時に品質が落ちたり破損したりしないよう厳重に梱包する必要があります。また、消費期限があるものは、受注があった段階でなるべく早く配送しましょう。
越境ECでは、さまざまな国を対象に商品を売買します。しかし前述の通り、国によって輸入が禁じられている食品もあります。国ごとに表示を切り替える必要がありますが、サイトの仕組みを変えるとなると手間もコストもかかってしまうでしょう。
そこで、越境ECサポートサービス「WorldShopping BIZ」のショップダッシュボードにある「除外設定機能」がおすすめです。
ショップダッシュボード機能には、特定の商品を特定の国に配送できないよう設定できる「除外設定機能」が実装されています。
機能を活用することで、販売時に対象国の禁制品を除外できます。国ごと、商品ごとに設定が可能です。
この機能を使うことで「食品」はもちろんのこと、服飾品や雑貨をはじめとした商品をそもそも販売しない(カートに入らないようにする)ことが可能です。
在庫がない場合と同じように、カートに入らないことをユーザーにお伝えしています。
この「ショップダッシュボード」や、「除外設定機能」はWorldShopping BIZをご利用の事業者様はみなさまお使いいただけます。
自社ECサイトをすでに持っていて越境ECを始めたい方は、WorldShopping BIZの購入代行サービスをぜひご利用ください。専用のタグ1行をホームページ内に設置していただくだけで、自社ECサイトを越境ECサイトに対応させることができます。
海外ユーザーから注文が入ればWorldShopping BIZが購入を代行するため、事業者は商品をWorldShopping BIZの国内倉庫に発送するだけ。その後は、WorldShopping BIZが海外ユーザーに発送を行います。越境ECを始めたい方は、ぜひ導入をご検討ください。
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