今週の越境EC・インバウンド注目ニュースを集めました。
日本
訪日客、2025年は初の4000万人台へ
JTBは2025年の年間旅行動向を発表し、訪日外国人(インバウンド)は24年比9%増の4020万人に達し、初めて4000万人を超える見込みだと予測しました。これは円安や国際航空便の回復、さらに4月開幕の大阪・関西万博が追い風になるとしています。
大阪・関西万博は2820万人の来場者を見込み、そのうち350万人が海外からの来場者と予測されています。また、瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)も同時期に開催され、国内外からの旅行需要をさらに押し上げることが期待されています。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO85963280Z00C25A1TB1000/
旅行専門家が選ぶ2025年に訪れるべきアジアの旅行先で大阪が6位-英国タイムアウト誌
英国タイムアウト誌のアジアエディターによる、2025年に訪れるべきアジアの旅行先を選出し、大阪が6位に選ばれました。2025年に開催される関西万博の存在や食文化の豊富さをおすすめしています。
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/best-place-to-visit-in-asia-next-year-according-to-time-out-122724
2025年の訪日客トレンド、「おひとり様女子旅」に注目
富裕層向けのパーソナライズツアーを手掛ける「Eighty Days」(東京・品川)のグランジェ七海社長によると、2025年のトレンドとして女性のソロツアーへの関心が高まっているといいます。40〜60代の女性「おひとり様」が参加するグループツアーで、5〜10人の小規模な集団で各地を巡る旅が注目されています。特に女性職人や女性シェフが活躍する地域を訪問するリクエストが多く、体験後にはランチ会を通じて参加者同士や現地の人々との交流を深めることで、帰国後の口コミ効果も期待されています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD173YS0X11C24A2000000/
アメリカ
TikTok Shopが10種類の新しいコレクティブルカテゴリーを展開
TikTok Shopは、新たに10種類のコレクティブルカテゴリーを展開しました。特に真贋が重要な商品については、商品が本物であることを証明することが求められています。TikTok Shopはブラックフライデーで1億ドルを超える売上を記録し、大きな注目を集めています。一方で、TikTokの親会社であるバイトダンスがアメリカ市場からの撤退をめぐって裁判を控えており、その動向にも関心が寄せられています。
https://www.retaildive.com/news/tiktok-shop-collectibles-comic-manga/736391/
「今年行くべき世界の旅行先」に富山と大阪-ニューヨーク・タイムズ
富山県は「人混みを避けながら、文化的な驚きと美味しい料理を楽しめる」点が魅力とされています。一方、大阪府は「広大で進化し続ける都市における新たな緑地」が特徴として挙げられ、グランドグリーン大阪や2025年後半にオープン予定のウォルドーフ・アストリア大阪がおすすめスポットとして紹介されています。
買い物客が店舗よりも携帯電話を選ぶため、ホリデーシーズンの電子商取引が記録を更新
11月1日から12月31日までの昨年のホリデーシーズンのオンライン小売売上高は前年比8.7%増の2,414億ドル(インフレ調整前)を記録した。
オンライン販売は6.7%増加したが、店舗販売はわずか2.9%の増加だった。
携帯電話でのショッピングも画期的な成果を上げ、オンライン取引の 54.5% が携帯電話で行われ、2023 年の 51.1% から増加する見込み。
https://www.retaildive.com/news/holiday-e-commerce-soars-record-241-billion-cellphones-over-stores/736774/
香港
香港企業の9割、「越境ECが販売増をけん引」と回答
中国香港特別行政区の輸出信用保険局と貿易発展局が発表した報告書によると、調査対象となった香港企業の約9割が、今後2年で越境EC事業が大きな販売増加をもたらすと予測しています。成長の潜在力が高い市場として、中国本土とASEAN市場が挙げられています。香港の低税率や成熟した金融プラットフォーム、華南地域の製造業の発展が越境ECの優位性を支えています。
https://news.goo.ne.jp/article/newscn/world/newscn-J007061_20241212_CBMFN0.html
中国
日本のアニメ×飲食店コラボがただの「食事」以上に心を動かす理由とは?―中国メディア
アニメの世界観を共有しながらも、参加者が心地よく楽しめる体験を作ることが、これからのコラボイベントの課題になっていくのではないでしょうか。単なる消費にとどまらず、価値観や共感を深める機会として、こうしたイベントの進化を期待したいと思います。
https://www.recordchina.co.jp/b946295-s25-c30-d0201.html
韓国
1月27日を臨時休日に指定へ 旧正月は6連休に=韓国政府・与党
韓国政府と与党「国民の力」は、旧正月(今年は1月29日)の連休を見据え、1月27日を臨時休日に指定すると発表しました。これにより、1月25日(土)から30日(火)までの6連休が実現します。内需回復と観光活性化を目的としたこの決定は、国民に休息の機会を提供し、生活の質の向上にも寄与するとされています。
与党の金相勲(キム・サンフン)政策委員会議長は、臨時休日の設定により交通量の分散などの効果も期待できると説明しました。この連休を通じて、国内経済の活性化と国民の満足度向上を目指していることが強調されています。
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250108000900882
欧州
押し寄せる観光客に悲鳴 渋滞や家賃高騰で住民反発
欧州各地の観光都市では、旅行者急増によるオーバーツーリズムが深刻化しています。コロナ禍後の旅行需要の高まりや格安航空会社、大型クルーズ船の影響で、混雑や交通渋滞、物価高が日常化し、地元住民からの反発が強まっています。スペイン・バルセロナでは観光客向け短期賃貸が家賃高騰を招き、住民が抗議デモを行う事態に。イタリア・ベネチアでは日帰り観光客に入場料を課し、アムステルダムは観光客数の上限設定や観光税引き上げを実施していますが、解決には至っていません。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025010400274
世界
ホリデーシーズンの買い物客はオンラインで世界記録の1.2兆ドルを費やした
セールスフォースが月曜日に発表したレポートによると、モバイルとソーシャルコマースがホリデーシーズンの売上を予想以上に押し上げた。データによると、ホリデーシーズンの小売売上高は米国で前年比4%増の2,820億ドル(約445億円)、世界では前年比3%増の1兆2,000億ドル(約189兆円)に達した。
しかし、オンライン購入の返品率も昨年より28%増加し、世界全体で1220億ドルに達した。
https://www.retaildive.com/news/holiday-shoppers-global-record-online/736532/