日本国内の事業者は、どの国をターゲットに越境ECを始めているのでしょうか。また、今後どの国へ進出する可能性が高いのでしょうか。この記事では越境ECの進出先人気国と、その理由について紹介します。
まずは世界のEC市場規模を概観し、世界における日本のEC市場規模について見てみましょう。
経済産業省の「平成30年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備」によると、世界のBtoC市場規模は中国が15,267億米ドル、米国が5,232億米ドル、英国が1,236億米ドル、日本が1,093億米ドルとなっています。
このデータから、中国と米国のEC市場規模が突出して大きいことがわかります。上位からは大きく離れているものの、日本も小さくない市場規模を持っており、高いポテンシャルを持っていることがうかがえます。
また、同調査の「世界の各国別 BtoCEC 市場シェア」では、シェアの大きい順に中国(55.8%)、米国(17.0%)、英国(3.8%)、日本(3.2%)となっており、市場規模の大きい順と同じ並びとなっています。
では、日本からの越境EC進出が多い国はどこでしょうか。
ジェトロの「2020年度 日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」によると、越境EC経験のある企業の現在の販売先として最も回答率が高かったのは中国(回答率47.6%)でした。中国以降は米国(36.6%)、台湾(28.8%)、香港(24.7%)、シンガポール(21.9%)、韓国(16.6%)、タイ(16.6%)と続きます。
アンケート結果から、日本からの進出先としてはアジア圏の国が多いことがわかります。理由として、「距離が近いため早く安全に商品を届けられる」「文化圏が近いため消費者の趣味趣向が似ている」などが考えられるでしょう。
今後はどの国への越境EC進出が多くなるのでしょうか。
データをもとに、今後の動向を推察してみましょう。
越境ECの進出先として見込まれている地域として、まずASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国(シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、インドネシアなど)が挙げられます。
例えば、インドネシアはEC市場規模が大きく、注目を集めています。インサイダー・インテリジェンス(Insider Intelligence)社のデータによると、インドネシアの2020年のEC小売総額は前年と比べて27.0%成長しており、約169億ドルだったとのこと。これからさらなる市場拡大が予想されています。
また、We Are SocialとHootsuiteによる「Digital2021 GlobalStatshot Report」では「過去に越境ECを利用したことのある購入者の割合」のランキング上位に、香港(75%)、シンガポール(73%)、マレーシア(52%)がランクインしていました。EC市場規模の大きい中国の割合が47%だったことを踏まえると、上記3カ国の割合は大きいといえるでしょう。
また、同レポートの「全ECでの購入金額に対する、越境ECでの購入金額の割合」では、マレーシアが59%と全世界で最も高く、他にもシンガポール(44%)、ベトナム(38%)、インド(29%)、インドネシア(23%)も上位にランクインしていました。これらのデータから、東南アジアは今後も越境ECが盛んになることが予想されます。
越境ECの市場規模は、年々増加傾向にあります。今までインターネットの普及していなかった国や地域でもインターネットのインフラ整備が推進されたり、デジタルデバイスの普及が始まったりしているところがたくさんあります。
今まで越境ECのターゲットとされていなかった国も、今後はターゲットになってくるでしょう。
以上の通り、越境ECを取り巻く環境は日々変化しています。変化に対応していくため、越境ECではさまざまな言語や決済に対応できるようにしておく必要があるでしょう。また、さまざまな国から発注があった際も、混乱することなく発送業務を進めなければなりません。しかし、越境ECに関わる業務に社内のリソースを割くことが難しい場合も考えられます。
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