中国の関税体系は「貨物の物流」「課税の計算基準」「徴収目的」の3種類に分類されています。
貨物の物流に基づいて分類されている関税は、輸入関税と輸出関税。一方、課税の計算基準に基づいて分類されている関税は、従価税と従量税。徴収目的に基づいて分類されている関税が、保護関税と財政関税です。
税関では輸入関税のほかに贅沢税・輸入増殖税の関税が課せられます。
中国との貿易では、「従価税」と「従量税」、この2つを複合した「複合税」がかけられます。
従価税…商品の取引価格を基準として課税する税。同じ税率でも高価になればなるほど税金が高くなります
従量税…商品の容量や重さ、面積などに対して課せられる税。同じ税率でも量が多ければ多いほど税金が高くなります
複合税…従価税と従量税を併用する税
中国の輸入関税は「最恵国税率」「暫定税率」「協定税率」「特恵税率」「普通税率」の5つに分類されます。
最恵国税率…WTOのメンバーである国や、中国と関税互恵協定を結んでいる国・地域からの輸入品に適用される税率
暫定税率…暫定的に設定される税率
協定税率…特定の国との条約に基づき、特定の品目に対して設定される関税率。中国では、関連国・地域が締結した貿易や関税優遇協定に従って、それらの地域から輸入される商品が協定税率に適用されます
特恵税率…最恵国税率よりも優遇される特別な税率。主に途上国に対して適用されています
普通税率…上記4つの区分以外の国や地域からの輸入品に適用される税率
また、輸入においては、個人輸入と商用輸入で以下のように関税率が異なります。
個人輸入…商品代金の60%×関税率(簡易税率or実行関税率)
商用輸入…(卸売価格+送料+保険+その他経費)の100%×関税率(簡易税率or実行関税率)
個人輸入と商用輸入に明確な定義はなく、個人輸入は「外国の製品を個人で使用することを目的として、海外の通信販売会社、小売店、メーカーなどから、個人が直接購入すること」と定義されています。それ以外は商用輸入にあたると判断されます。
関税率を調べるには、まず「HSコード」を知る必要があります。「HSコード」は、商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約(HS条約)に基づいて定められたコード番号で、9桁または10桁の数字で表示されます。
輸入の場合、従価税の課税基準は「輸入品の関税価格」として以下の式で算出されます。
輸入品関税税額=関税価格×関税率(従価税)
重量税の課税基準は「重量・面積・長さ・容積・数量」などで、以下の式で算出されます。
輸入品関税税額=単位ごとの税額×輸入数量
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