中华人民共和国文化和旅游部の発表によると、2024年の国慶節休暇の延べ国内旅行者数は7億6,500万人で前年比5.9%増加、7,008億1,700万元を旅行に費やしました。
中国観光研究院によると、国慶節休暇の海外旅行先として日本がトップでした。目的地としては、中華圏・東アジア・東南アジアが旅行の大半を占めましたが、長距離目的地の成長率は高くなりました。日本以外の国では、韓国・ベトナム・ロシア・タイ・イギリス・マレーシア・シンガポール・オーストラリアが人気の旅行先でした。団体旅行での海外旅行は減少していて、旅行の多様化が明らかに進んでいるということです。
参照:China’s 2024 October Holiday Travel News Roundup
Alipay(アリペイ/支付宝)によると、2024年国慶節中、海外旅行で60%、国内旅行で120%、前年同時期に比べてAlipayの利用が増加しました。マレーシア、韓国、タイ、香港特別行政区、シンガポールで取引件数が急速に伸びています。
中国人といえば、爆買いのイメージがとても強いですが、いまの中国人旅行者の主な目的はショッピングではなく、現地での体験に多くのお金を使うようになっています。
旅行先の交通手段として、バス、地下鉄、シェアサイクルを選択する旅行者が増えていて、その取引手段にAlipayを頻繁に使っている事もわかっています。特に、タイ、マレーシア、香港特別行政区、マカオ特別行政区でAlipayの交通取引が急速に増加しています。
また、各国の観光局とAlipayが連携を取り、食事・娯楽・ショッピング・交通など様々な割引特典が受けられるeカードが中国人Alipay利用者に好評で、シンガポール観光局の 「パッション・メイド・ポッシブル」eカードは購入額が9倍に増加し、タイ国政府観光庁が推奨する「アメイジング・タイランド」eカードの売上は、連休前に比べて2倍の売上げを記録しました。
国慶節連休の最初の4日間、海外旅行者は中国本土においてAlipayで前年比120%以上を使いました。また中国のビザ免除政策の恩恵を受けている国からの旅行者は、Alipay経由で前年比3倍の支出を記録。Alipay経由で外国人顧客からの支払いを受け入れている中国の商店の数は前年比で2倍に増加しました。