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【WSB BIZ Report】アメリカ在住、20代〜30代女性のファッションEC利用に関する調査

作成者: 橿村 芽久未|Aug 2, 2024 12:45:02 AM

 

WorldShopping BIZを運営するジグザグは、越境ECを利用する海外ユーザーの消費動向を調査するため、グローバルリサーチを実施しました。

 

今回は、アメリカ在住の20〜30代女性300名を対象に、ファッションに関する調査を実施しました。3月に発刊した「越境EC・ウェブインバウンド白書2024」の内容と合わせて、アンケートの結果をご紹介します。

 

・ファッションアイテムの購入は、ブランド運営の公式サイトとアプリを利用

・支払いは半数以上が「デビットカード」を利用

・ファッションに関する情報収集は「ブランドサイト」がメイン、SNSでは「Instagram」

・購入時に気にするのは「価格」、次いで「デザイン」「素材」を重視

・ECでの購入時に気にするのは「レビュー」が最も多く62.0%

 

 

・ファッションアイテムの購入は、ブランド運営の公式サイトとアプリを利用

オンラインでファッションアイテムを購入した経験があるアメリカ在住の女性300名を対象に「ECでのファッションアイテム購入」について調査を行いました。

 

まず、ファッションアイテムを購入する際に使用頻度の高いサービスを聞きました。

最も多かったのは「ブランド公式サイト」で60.0%、次に「ブランドオフィシャルアプリ」で50.3%と公式のサービスをよく利用していることがわかります。

 

モールタイプのサイトは2割程度、モールタイプのアプリでは14.3%とファッション購入では単一のブランドあるいはオフィシャルでの購入が好まれている傾向が見て取れます。

 

また、アメリカ在住者を対象に行った「越境EC・ウェブインバウンド白書2024」のデータでは、オンラインでよく購入するジャンルを聞いたところ、ファッションの割合は高く、56.7%となりました。

 

他にも「美容・ヘルスケア」「家電」「食品・飲料」なども購入率は半数を超えており、ECを利用した日用品などの購入はスタンダードになってきていることがわかります。

 

・支払いは半数以上が「デビットカード」を利用

次に、「オンラインショッピングでよく利用する支払い方法」を聞きました。

 

最も多かったのは「デビット」での即時引き落としの方法となりました。次いで、クレジットカードが続きました。

 

アメリカではデビットカード・クレジットカード決済が主要となっています。理由としてはカードを発行するために審査を通過する必要があり、社会的信用が高いこと、そしてクレジットヒストリー(クレジットカードの利用履歴)と呼ばれるカードの利用履歴がとても重要視されることです。

 

クレジットヒストリーはローンを組む際や賃貸契約、就職にも影響を及ぼすとされています。また、アメリカ通貨のドルは世界で最も流通していることから、偽札や盗難の防止にも繋がります。そのため、日常的にデビットカード・クレジットカード決済が活用されています。

 

3位以下では、世界的にも傾向として見られるようになった「キャッシュレス決済」があがりました。

 

・ファッションに関する情報収集は「ブランドサイト」がメイン、SNSでは「Instagram」

続いて、「ファッションについての情報収集方法」を聞きました。

 

最も多かったのは「ブランドサイト」で49.7%、「ファッションサイト&記事」が41.3%と続きました。

 

この結果は、「越境EC・ウェブインバウンド白書2024」でも、ジャンルを指定せずに聞いたところ「検索エンジン」が最も多い方法で9割、次いで「公式サイト」となっています。

 

これらのことから、インターネット上における商品購入では公式サイトが信頼されている様子が伺えます。

 

次に、ファッションについての情報を見るSNSを聞きました。

今回の調査対象が20〜30代女性ということもあり、その特徴がよく見て取れる結果となりました。

 

最も多かったのは「Instagram」で61.3%、次いで「Facebook(Meta)」で50.0%に。

 

「TikTok」や「YouTube」などの動画サイトや、日本では馴染みが薄い「Pinterest」や「SnapChat」も3割程度のユーザーが利用しているということがわかります。

 

 

・購入時に気にするのは「価格」、次いで「デザイン」「素材」を重視

ファッション用品の購入時に気にするものを調査したところ、最も多かったのは価格、そしてデザインと続きました。素材や着心地も4割を占めています。

一方で、「ブランド」や、「トレンド」などは3割程度となり、流行を追うよりも価格やデザイン、そして素材や着回しを重視しているようです。

 

 

 

・ECでの購入時に気にするのは「レビュー」が最も多く62.0%

オンラインショッピング利用時に気をつけていることを聞きました。

最も多かったのは「購入前にレビューをチェックする」で62.0%となりました。


そして、約半数の人は複数の通販サイトで商品価格を比較すると回答しました。

 

他にも「ブランドの公式サイトを利用する」「文章や説明に不審な点がないか確認する」など、実物を見れないからこそ、商品に問題がないか、サイトに問題や違和感がないかどうかをきちんとチェックしているようです。

 

また、自由回答でも同様に聞いたところ、

 

  • Check the how the clothes fit because everything runs differently even for what's supposed to be your usual size.(服のサイズを確認する。
  • I like making sure that it’s not a scam.(詐欺でないことを確認したい。) 
  • How comfortable they are.(着心地はどうか。)
  • How they look on you and the durability of the material.(着てみてどう見えるか、素材の耐久性はどうか。)
  • When buying online it is possible to find expensive items for cheap but do your research on the sellers and read the adds carefully. I'm coming across misrepresentation and bait and switch tactics a lot lately. (オンラインで購入する場合、高価なアイテムを安く見つけることは可能ですが、売り手についてよく調べ、広告を注意深く読む。最近、不当表示やおとり商法によく出くわします。)

 

着心地などを意識しているという声や、詐欺サイトではないかよく確認すると言った意見が散見されました。

 

 

調査期間:2024年4月28日~4月30日

実施方法:インターネット調査(Koeeru株式会社/Koeeru for Global)

調査対象:20~39歳、女性、アメリカ合衆国在住者

回収件数:300サンプル(20代=150,30代=150)