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2025年の中国春節はどうだった?売上高は1兆4400億元(約30兆円)を突破

25.02.22 /

2025年の中国の旧正月にあたる春節、今年は1月28日~2月4日の8日間となり、数々の記録を樹立し近年最高のパフォーマンスとなりました。

 

全体の売上高は1兆4400億元(約30兆円)で、前年比26.6%増

中国文化観光部の発表によると、8日間の春節休暇期間中、中国国内を旅行した人は5億100万人で、前年比5.9%増、国内旅行総支出は67億7000万元(約139億円)で、前年比7.0%増となりました。中国の消費関連業界の1日平均販売収入は前年同期比で10.8%増加し、そのうち商品消費の増加率は9.9%、サービス消費の増加率は12.3%で、越境旅行は3割増加しました。旅行の60%以上が家族連れのグループによるもので、親子連れや三世代一緒に旅行する人も含まれています。

 

国外旅行した中国人数は378万人。人気旅行先は日本、シンガポール、韓国、米国と続く

中国観光研究院によると、今年の春節休暇中に海外旅行をした中国人は378万人で昨対比5.2%増。この数字は2019年の海外旅行者数631万人の約60%にまで到達しました。海外旅行の63.8%は日本、シンガポール、韓国、米国、マレーシア、タイ、ベトナム、オーストラリア、ミャンマー、ロシアへの旅行でした。

 

Ctripもレポートを発表していて、国境を超える旅行は30%増加し、人気旅行先は日本、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、韓国、米国、マカオ、ベトナムでした。短距離の旅行先では、日本が最も顕著な増加。長距離の旅行先も、米国 (+53%)、スペイン (+82%)、イタリア (+56%)、フランス (+50%) となりました。

 

2025年の旧正月期間中に海外での取引が30%増加

アリペイによると、2025年の旧正月期間中に海外での取引が30%増加したと発表しました。、日本でのアリペイ経由の総支出額が前年比40%増加。春節期間中の海外での美容整形手術への支出が449%増加。食品への支出も、カテゴリーによっては少なくとも3分の1増加。バス、地下鉄、配車プラットフォームなどの現地の交通手段へのアリペイ経由の支出は139%増加しました。

 

ライブコマースでの消費行動が活発化。275ブランドが売上1億元

中国版TikTokの抖音直播(ドウインライブ)は、かなりの売上をあげており、ダブルイレブン期間中のレポートを発表しました。3万3000以上のブランドの取引高が前年同期比で倍増、1万7000近くのブランドの取引高が500%以上増加、275のブランドがライブ放送を通じて1億元(約20億円)以上の売上を達成しています。ダブルイレブンプロモーションに初めて参加した新規ショップは前年比33%増加し、日別平均売上も前月比45%増加しました。売上高が1000万元を超える新規ショップは前年比32%増加しています。

 

画像引用:https://www.ebrun.com/20250127/570953.shtml

 

上記画像に書いてある内容としては、

  • モールの日平均取引額が前年比 69% 増加
  • お得な商品カードの取引額が前年比 88% 増加
  • 中小店舗の検索取引額が前年比 77% 増加
  • 取引額が10億元(約200億円)を超えた店舗数 71店
  • 取引額が1,000万元(約2億円)を超えた店舗数 3,713店
  • 取引額が1,000万元(約2億円)を超えたライブ配信ルーム 477件
  • 「ふるさと特産品」特別ライブ配信が 400回 以上実施
    (800万点の特産品を販売、2.2億人がオンライン視聴)
  • 年貨祭の関連話題の総閲覧数 22.6億回

 

 

 

 

まとめ

中国経済も不透明から徐々に脱却してきていることが春節の結果からもよくわかります。近くて安くいける日本は相変わらずの人気ですが、旅行者のニーズも徐々にニッチなところに移動してきているので、日本も早く地方観光への誘致を成功させる必要がありますね。

 

執筆者
Law(青木 哲郎) 株式会社ジグザグのBtoBマーケティングマネージャー。セミナー企画から記事執筆までBtoBマーケティング全体を企画、実行しています。

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